PS-P32-B / PS-P32-H

ブレーカーへ接続する際は、まず本機のフロントパネルを取り外し、20Aのブレーカーに直接接続してください。AC100V電源には極性があるため、必ずブレーカーに記載されている極性表示に従って配線を行ってください。接続したケーブルに過度な力が加わらないよう、ワイヤークランプでしっかりと固定することが重要です。配線や接続内容の確認がすべて完了したら、電源起動切換スイッチを適切に設定し、配線盤のスイッチと20Aブレーカーを「ON」にしてから、フロントパネルを元に戻して取り付けてください。

本機をラックに取り付ける場合は、付属のラックマウント用ネジを使用してしっかりと固定してください。その際、EIA規格に準拠したラックを使用することが推奨されます。別売のシステムラックPS-R30に取り付けて使用する場合は、ラックのキャスターが動かないよう、必ずストッパーで固定してください。使用中にラックを移動させると、ブレーカーの接続部に力が加わり、電源ケーブルが抜ける恐れがありますので、十分にご注意ください。

PS-P32-BおよびPS-P32-Hは、音響システムの電源を一括でON/OFFできる電源ユニットです。本体での操作に加え、外部機器からのリモートコントロールにも対応しており、システム運用の柔軟性を高めています。また、システムの規模に応じて本機同士を連結して使用することも可能です。3系統のACアウトレットについては、それぞれのON/OFFタイミングをずらすことで、電源投入時の電流集中を防ぐ遅延回路が組み込まれています。さらに、非常放送制御にも対応しており、非常時にはACアウトレットの出力を停止させることができます。これにより、放送システム全体の安全性と信頼性が向上します。