長距離（日本全国）

長距離（日本全国）で通信できる製品とは

長距離通信とは、5km以上の通信が必要とされるケースを想定しています。

長距離通信が可能な製品には、IP無線機や衛星通信トランシーバーシステム、無線アプリといった免許申請が不要なものに加え、デジタルMCA無線や高度MCA無線など、免許申請が必要なものもあります。

これらの無線は、携帯電話回線のMVNOや通信衛星イリジウムを介して通話するため、日本全国及び世界中での通話が可能です。

そのため、マラソン大会や災害対策（BCP）、大規模イベント、GPS位置管理が必要な現場、物流業務など、幅広い分野で活用されています。

製品の選び方

長距離通信を実現するためには、大きく分けて以下の3つの方法があり、それぞれの特徴を理解し、用途に合った製品を選ぶことが重要です。

1つ目は携帯キャリアや通信衛星を介する方法であり、IP無線機や衛星通信トランシーバー、無線アプリなどが該当します。

IP無線機や無線アプリは、ドコモ、au、SoftBankなど、携帯のデータ回線を利用しており、主要メーカーとしてはICOM、MOTOROLA、Hyteraなどがあります。

HyteraやMOTOROLAのIP無線機はSIMフリーモデルとして、楽天モバイルや格安SIMでも利用可能です。

衛星通信トランシーバーは、2025年1月現在、通信衛星イリジウムを利用したICOM製のIC-SAT100、IC-SAT100Mがあります。これらは免許不要で利用できるため、手軽に長距離通信をしたい人に適しています。

また、IP無線機、衛星通信トランシーバー、無線アプリはレンタルのお取扱いもございます。

短期間のご利用の際、コストを安く抑えたい場合は、レンタルのご利用もおすすめです。

2つ目はIPネットワークを利用する方法です。

無線LANトランシーバーやデジタル簡易無線、IP無線機を専用ゲートウェイを通じてIPネットワークに接続することで遠隔地との通信が可能になります。

特に普及しているのはICOMの製品ですが、その他主要メーカーの製品でもIPネットワークに接続が可能です（弊社のインテグレートが必要です）。

平常時の社内コミュニケーションツールとしても活用できるほか、非常時には通信手段やバックアップ回線として利用できるため、BCP対策にも適しています。

3つ目は、直接通信する方法です。

HF波を利用することで、数百kmの通信が可能ですが、主に官公庁向けの製品であり、ICOMやMOTOROLAの製品が該当します。

業務用通信以外では、アマチュア無線でも通信は可能ですが、レジャー用通信のみとなりますので、当社でのお取扱いはございません。

詳細な製品選びについては、ぜひ当社までお気軽にお問合せください。

ご利用上の注意点

長距離通信が可能な製品には、常にネットワーク障害のリスクが伴います。

例えば、IP無線機は携帯キャリアのデータ回線に障害が発生した場合、使用できなくなる可能性があります。

また、衛星通信トランシーバーは、通信衛星のトラブルや衛星が見えない環境（トンネルや屋内など）では使用が制限される場合もあります。

同様に、IPネットワークを利用した通信にもネットワーク障害のリスクがあります。

一方、HF波を利用して直接通信する無線機の使用には総務省の許可が必要であり、使用用途も限定されるため、幅広い利用には適していません。

通信障害のリスクを考慮しても、IP無線機は通信の安定性が高く、低コストで利用できる点が魅力です。

ただし、通信料が別途必要になります。また、災害時や過疎地、海外での使用には衛星通信トランシーバーが最適ですが、こちらも別途使用料が発生します。

短期的な利用であれば、レンタルやリースを活用することでコストを抑えることが可能です。

当社では、無線機の販売・レンタル・リースに加え、IP無線機、衛星通信トランシーバー、IPネットワークを統合し、全てをネットワーク化した状態でのご提供も可能です。詳細については、ぜひお気軽にお問合せください。

長距離（日本全国）に関するよくある質問