工場見学・倉庫などの場で使用する無線機には、大きく分けて２種類あります。
第１に、工場見学の場での、同時通訳(ウィスパリング)、説明・案内などに使用する無線 ガイドシステム(パナガイドなど)
第２に、工場や倉庫内での業務に使用するデジタル簡易無線やIP無線機です。
無線ガイドシステムは、1 名ないし複数名の話者が送信機を持ち、聞き手が受信機を持つことで、送信機から送られる音声を、時間と台数の制限なく、全ての受信機で聞くことができます。
聞き手側から発信することはできませんが、工場見学の場で話者が大勢の聞き手へ向けて発言する場面には大変適しています。
また、デジタル簡易無線やIP 無線機は、作業スタッフが1 台ずつ所持しておけば、全員が音声を送受信できるため、スムーズな情報共有が可能となり、業務効率や顧客満足度をアップさせることにつながります。
使用するシチュエーションや使用方法に応じて、最適な無線機を選びましょう。

工場見学・倉庫などで使用する無線機を選ぶ際のポイントは、通信距離です。
工場見学で使用する無線ガイドシステムの場合、通信距離は50～100m程となりますので、工場内の構造や見学者の人数などによっては、1つの送信機ではカバーできない場合があります。
その際は、話者の人数を増やして、見学者をグループに分けたり、伝達距離を延長したりする必要があります。導入前に１度販売店へ御相談ください。
また、作業員が使用する連絡用無線機は、使用範囲が建物内1 ～10フロア程度の場合、デジタル簡易無線登録局・免許局などの5W機で対応可能ですが、それ以上の広範囲(日本全国や海外を含む) で使用する場合は、携帯キャリアの通信範囲内であればどこでも通話可能なIP無線機がおすすめです。
デジタル簡易無線やIP無線機は、トランシーバーと同じように交互通話のため、1人が送信している最中は、他の使用者は受信のみとなります。
複数人で同時に通話する必要がある場合は、ハンズフリー同時通話無線機などを御検討ください。
無線機があれば、進捗状況の把握や、万が一トラブルが発生した場合の状況周知、復旧までに必要な時間の共有など、さまざまに活用ができて大変便利です。
無料のお試しも承っておりますので、実際に使ってみて、通信距離や使い勝手を確認した上で最適な無線機を導入しましょう。