同時通訳・セミナー・国際会議・株主総会など、ビジネスミーティングの場で使用する無線機には、大きく分けて２種類あります。
第１に、同時通訳(ウィスパリング)、説明・案内などで使用する無線ガイドシステム(パナガイドなど)。
第２に、株主総会や会議などの際に、運営スタッフが使用するデジタル簡易無線やIP無線機です。
無線ガイドシステムは、1名ないし複数名の話者が送信機を持ち、聞き手が受信機を持つことで、送信機から送られる音声を、時間も台数も制限なく、全ての受信機で聞くことができます。
聞き手側から発信することは出来ませんが、会議の場で話者が大勢の聞き手へ向けて発言する場面には大変適しています。
また、デジタル簡易無線やIP無線機は、運営スタッフが1台ずつ所持しておけば、相互に音声連絡を取ることが出来ます。
全員が送受信できるため、スムーズな情報共有が可能になり、会議の運営、進行をする上で非常に役立ちます。
使用するシチュエーションや使用方法に応じて、最適な無線機を選びましょう。

無線ガイドシステムの場合、話者(＝送信機)が、1名なのか、複数名なのかが無線機を選ぶ上での重要なポイントとなります。
無線ガイドシステムは、送信者が1名(同時使用でない場合は複数名でも可)で使用する機種が殆どです。
同時に複数名で送信機を使用したい場合は、パナガイドのミキシング機能や、2.4GHzのWi-Fiトランシーバーが必要になります。
話者の人数や会議の形式に応じて最適な無線機を選びましょう。
また、運営スタッフが使用する連絡用無線機を選ぶ場合のポイントは、通信距離です。
使用範囲が建物内1～10フロア程度の場合、デジタル簡易無線登録局・免許局などの5W機で対応可能ですが、それ以上の広範囲(日本全国や海外を含む)で使用する場合は、携帯キャリアの通信範囲内であればどこでも通話可能なIP無線機がおすすめです。
無線ガイドシステムは、参加者が1000～2000人の会議でも問題なく使用できますが、大きな会場でフロアを跨いでの使用や、100m以上の通信距離がある場合は、電波が届かない可能性もありますので注意が必要です。導入前に１度販売店へご相談ください。
また、デジタル簡易無線やIP無線機は、トランシーバーと同じように交互通話のため、1人が送信している最中は、他の使用者は受信のみとなります。
複数人で同時通話をする必要がある場合は、ハンズフリー同時通話可能な無線機をご利用ください。
無料のお試しも承っておりますので、実際に使ってみて、通信距離や使い勝手を確認した上で最適な無線機を導入しましょう。