無線機が故障したと思ったときの対処法
目次
- 1. 本当に故障しているか確認しよう
- 1-1. 電池まわりの接続不良・状態劣化
- 1-2. 各種設定がトラブルの原因に
- 2. 無線機の寿命の場合もある!
- 3. レンタルやリースで導入していれば業者へ問い合わせてみよう
- まとめ
仕事やイベント時に、遠く離れている人とのコミュニケーションを円滑にしてくれる、便利な無線機。「チームで仕事をする上では、欠かせないもの」と考える方も多いことでしょう。普段何気なく使用しているものだからこそ、「突然使えなくなってしまった!」なんてときには、慌ててしまうこともあります。
無線機が使えない!となったときに、まず頭をよぎるのが「故障」の二文字です。無線機やIP無線機に何らかのトラブルが生じた場合の、対処法について詳しく解説していきます。
本当に故障しているか確認しよう
無線機やIP無線機にトラブルが生じたときには、誰もが焦ってしまうもの。突然、イベント中にスタッフ間で連絡が取れなくなってしまったら、業務に支障をきたす可能性もあります。早急になんとかしたいところですが、まずは落ち着いて
対処することが必要です。
最初にチェックするべき項目は、「無線機のトラブルは、本当に【故障】によってもたらされているものなのか?」という点です。
最近は工事現場や雨天の屋外などの比較的ラフな環境で使用可能な、高品質な機種も販売されるようになっています。しかし、無線機は精密な電子機器だけに、使用する際の手違いひとつだけも、「使えない!」なんてことにもなりがちです。
この場合「無線機の故障」というわけではありませんから、該当する問題を解消すれば、すぐに復旧させることが可能です。
では具体的に、どのような症状が考えられるのでしょうか。ありがちな3つの事例を紹介します。
電池まわりの接続不良・状態劣化
無線機やIP無線機は、バッテリーや電池によって動いています。当然このバッテリーや電池まわりに「接続不良」が生じていれば、無線機を動かすことはできなくなってしまいます。
バッテリーの再装着を行った際に、きちんとはまっていないこともあるでしょう。また何らかのはずみで、バッテリーや電池がずれてしまうこともあります。一度取り外して、きちんと再装着してみてください。
またバッテリーは、半永久的に使えるものではありません。使用と共に、徐々にその状態は劣化していってしまいます。充電が空っぽになっていないかどうか、十分に充電ができる状態かどうかを確かめておきましょう。
バッテリーの寿命は、1年半程度と言われています。使い始めてから年数が経過している場合には、バッテリーの買い替えを検討するのがオススメです。
各種設定がトラブルの原因に
「無線機のトラブルが起きた!」と思ったときに、もう一度落ち着いてチェックしていただきたいのが、各種設定についてです。「実は設定がうまくいっていないだけ」というケースも、決して少なくありません。
まず無線機は、チャンネル・グループ・トーンがずれている場合、通信することはできません。通信相手と、同じになっていることを確かめてください。また自分の手元の無線機が「受信中」である場合、送信することはできない仕様となっています。つまり、「他の人が送信しようとしているときは、自分は受信しかできない」というわけです。
またマイクの音量が適切に調整されているかどうかも、確認しましょう。無線機の場合は通信距離、そしてIP無線機の場合は電波状況によっても、通信がしづらくなってしまうことがあります。エリアを変えることで、問題を解決できる可能性があります。
無線機の寿命の場合もある!
無線機が突然使えなくなり、各種設定をいろいろと試してみた結果、「やはり使えない」ということもあるでしょう。このような場合、無線機本体が寿命を迎えていることも考えられます。
無線機本体の寿命で通信に問題が生じている場合には、自分の力でトラブルを解決するのは難しくなってしまいます。
とはいえ「無線機本体の故障だ!」と思っても、実は「バッテリーのみの故障」であったり、「イヤホンマイクのみの故障」であったりする可能性もあります。これらの場合には、バッテリーやイヤホンマイクなど、「あやしいな」と感じる部品を別の物へと切り替えてみることで、どこが故障しているのかわかりやすくなります。
「他の機器では問題なく使えている各部品を使っても、該当無線機を動かせない」ということになれば、本格的に無線機本体の故障である可能性が高くなります。
無線機の故障の中には、「一部分の部品のみを取り換えることで、修理ができる」パターンもあれば、部品全体が経年劣化していて、「修理が不可能」と判断されてしまうケースも存在しています。後者の場合は、まさに「無線機の寿命」と言える状態で、新たなものへと切り替えることをオススメします。
レンタルやリースで導入していれば業者へ問い合わせてみよう
無線機に何らかのトラブルが生じて、「自分自身で対応するのが困難だ」と感じた場合には、専門家の手を借りて対応することになります。購入した無線機であれば、購入店舗やメーカーに問い合わせてみましょう。保証期間内かどうかで料金は変わってきますが、どのように対応するべきか、サポートしてもらえるはずです。
もしも故障が考えられる機器が、レンタルやリースで導入したものであれば、レンタル・リース元の業者に相談するのが一番です。無線機に故障やトラブルが生じた場合に、しっかりとしたサポートが受けられる点が、無線機のリース利用・レンタル利用の強みでもあります。
専用の問い合わせ窓口の案内がされていますから、そちらを通じて「困っていること」を相談してみてください。自分で対応できるポイントがあれば、当然その流れについても教えてもらうことができます。それでも駄目な場合には、修理や交換について検討することになります。具体的な手順を教えてもらいましょう。
レンタル・リース利用であれば、「無線機が使えずに困る」という期間を、最小限にすることもできます。業務に支障をきたしてしまうのでは……なんて不安を抱えることもなくなるでしょう。
ただし、こうしたサポートを目的に無線機のレンタル・リース利用を検討する場合、「サポート体制が充実している会社」を選ぶことが大切です。
「無線機を購入する」場合には、お店側とやりとりする機会はごく限られています。一方で、レンタル・リースで利用する場合には、お店とのやりとりが長く継続していくことが考えられます。無線機導入時だけではなく、使用中のトラブルに対しても、しっかりとしたサポート体制をうたっている事業者を選択してください。
レンタル・リースにかかる費用の「安さ」だけを大々的にアピールしている業者の場合、こうしたサポート体制が充実していないことも考えられます。「とにかく借りてもらえれば、会社の儲けになるからOK」というわけですね。
このようなタイプの業者を避けるためには、リース・レンタル利用の前に、スタッフのサポート体制について、しっかりとチェックしておくことをオススメします。「無線機選びで困っている」「何か問題が起きたときの対処方法は?」など、具体的な質問を投げかけることで、会社側の対応力をチェックすることができるでしょう。
まとめ
無線機を日常的に使用していない場合、「無線機の使い方に慣れているとは言えない」という方がほとんどであると思われます。「突然無線機が使えなくなった!」なんてトラブルに見舞われたときには、「いったいどう対応すれば良いのか……」と、パニックに陥ってしまうことも予想されます。
まずは落ち着いて、無線機の使用環境について見直してみましょう。「故障だ!」と思っていても、実はそうではないというケースも、決して少なくありません。
故障ではないトラブルの中でも、特に多いのがバッテリー周りの不具合や、チャンネルに関する問題です。落ち着いてこれらに対処するだけでも、無線機が復活するケースも多くあります。
それでもダメなときには、あらためて無線機本体の寿命や故障について考えてみましょう。レンタル・リースした機器であれば、利用中の会社へと問い合わせてみるのが一番です。使用状況などを伝えれば、問題を解決するための道筋を、プロの手によって提示してもらえます。
日常的に使用する無線機だからこそ、「トラブルが生じた場合の対処方法」についても、しっかりと検討しておく必要があります。こうした側面も考慮した上で、無線機の導入方法を検討してみてください。
無線機・トランシーバーのレンタルを
ご検討中の方へ
ご用途・ご予算などから最適なプランを提案いたします!
365日深夜までお問い合わせいただけます
※アマチュア無線のお取り扱いはございません
0120-880-200
無線機・トランシーバーのレンタルを
ご検討中の方へ
ご用途・ご予算などから最適なプランを提案いたします!
365日深夜までお問い合わせいただけます
※アマチュア無線のお取り扱いはございません
0120-880-200