特定小電力トランシーバー

特定小電力トランシーバーとは

特定小電力トランシーバーは、略して「特小」とも呼称される、総務省令電波法施行規則第6条第4項第2号に定められる

• ①410MHzを超え430MHz以下の周波数
• ②440MHzを超え470MHz以下の周波数

を利用する無線局のことをいいます。

主に使用される周波数帯は、421MHz帯、440MHz帯、422MHz帯、413MHz帯、454MHz帯です。

空中線電力は10mW以下と規定されており、出力電力が非常に低いため、周囲の他の電波への干渉が少なくなっています。このため、免許や登録が不要で、手軽に利用できる無線局となっています。

※特定小電力トランシーバーは違うメーカーであっても基本的に通話可能ですが、メーカーによりチャンネル表記が異なります。

違うメーカー同士で通信したい方は特定小電力トランシーバーのチャンネル互換表をご覧ください。

特定小電力トランシーバーは、手頃な価格でコンパクトな設計が特長で、多くの企業や業種に採用され、業界を問わずさまざまな用途で利用されています。

特定小電力トランシーバーのおすすめポイント

特定小電力トランシーバーは、安価でコンパクトな設計により持ち運びが容易なため、多くの企業で採用されています。医療・福祉、交通整備、冠婚葬祭、飲食店、スポーツ施設、アウトドアなど、業種や業界を問わず幅広い用途で活躍しています。

特に医療や福祉の現場では、精密な医療機器に干渉しない電波を利用する特定小電力トランシーバーが最適です。

また、送信出力が小さいため、消費電力が少なく、イベントや警備などの長時間の使用でも電池切れの心配がほとんどありません。市販の乾電池で駆動するタイプであれば、電池が切れた場合も入手が容易で、すぐに交換して使用を継続できます。

さらに、本体が軽量で携帯しやすいことから、無線機を長時間持ち歩く必要のある飲食店やアパレルショップ、レジャー用途などでも利用されています。

特定小電力トランシーバーは、レンタルサービスの利用も可能です。短期間の使用を検討されている場合は、レンタルをご活用ください。詳細については、ぜひお気軽にお問い合わせください。

ご利用上の注意点

特定小電力トランシーバーは、他の無線機と比較して通信距離が短く、壁や天井、山などの遮蔽物があると通信が途絶える場合があります。

また、複数のフロアをまたぐ通信や、屋内と屋外の通信、通信相手を目視できない距離での通信は不可能な場合もあるため、使用したい環境に特定小電力トランシーバーが適しているかを、無料デモ機やレンタルサービスを活用してあらかじめ確認することをおすすめします。

さらに、特定小電力トランシーバーは免許や登録が不要で導入が容易な反面、近くで他の人が同じチャンネルを使用していると混信のリスクがあります。

混信が発生した場合は、なるべく離れたチャンネル（周波数）に変更して回避してください。

特定小電力トランシーバーに関するよくある質問