無線機/RoIP,VoIP ゲートウェイ

無線機/RoIP,VoIP ゲートウェイとは

RoIPゲートウェイとは

RoIPゲートウェイ（Radio over Internet Protocolゲートウェイ）とは、無線のPTT通信および通話音声をIP化し、4G・5G網や衛星通信網といったIP網を利用して、電波が届かないほど離れた場所にあるPTT無線同士を接続し、通信エリアを拡大する仕組みです。

衛星通信と組み合わせた場合、どこにいても誰とでもつながるネットワークを構築できます。

そのため、災害時には、災害現場と距離が離れた対策本部との連絡や、点在する災害現場同士での連絡をスムーズに行うことが可能です。

VoIPゲートウェイとは

VoIPゲートウェイ（Voice over Internet Protocolゲートウェイ）とは、音声をIPパケットに変換して通信するために必要な装置のことを指します。

無線機やビジネスフォンなどの音声をIPプロトコルに変換して、遠隔地や異なる種類の音声端末同士での通話を可能にします。

例えば、デジタル簡易無線、通信衛星トランシーバー、特定小電力トランシーバー、IP無線トランシーバー、IP電話といった異なる種類の端末で、通常は音声通話ができない場合でも、VoIPゲートウェイを接続することで、相互に通信が可能になります。

どんな人や業種におすすめか

RoIP（Radio over IP）およびVoIP（Voice over IP）ゲートウェイは、無線機やIP電話、構内放送設備、表示灯など、さまざまな機器を高い自由度で連携可能な装置です。

異なる通信システム間での通話やデータのやり取りにより、企業や施設の通信インフラの一元化を実現します。

拠点ごとに設置された無線機やIP電話を、本社や中央管理拠点で一元管理することで、ネットワーク管理の効率化と運用コストの削減も期待できます。

これらの特長から、RoIPおよびVoIPゲートウェイは、オフィス、工場、放送局、イベント運営、ショッピングモール、大型レジャー施設など、複数拠点の管理や、現場での迅速な対応が求められる環境での利用に最適です。

ご利用上の注意点

RoIP（Radio over IP）およびVoIP（Voice over IP）ゲートウェイの導入には、適切な設定が必要なため、事前の現地調査が不可欠です。

特に、既存の通信システムとの互換性や、ネットワーク環境の最適化を考慮する必要があります。

また、RoIPおよびVoIPゲートウェイの導入にあたっては、追加のハードウェアやソフトウェアが必要になる場合があり、セットアップやメンテナンスのコストが発生する点にも注意が必要です。

導入を検討する際は、メーカーや専門業者と事前に相談し、必要な設備や運用コストを確認することを推奨します。

ICOMやALINCOなど、RoIP・VoIP関連の機器を展開しているメーカーも多いため、適切な製品の選定が重要です。

さらに、VoIPゲートウェイはインターネット回線や電源に依存するため、回線障害や停電が発生すると通信に支障をきたす可能性があります。

そのため、不測の事態に備え、障害時のマニュアルを整備するほか、ネットワーク機器の冗長化やUPS（無停電電源装置）の導入など、バックアップ対策を講じることが望まれます。

無線機/RoIP,VoIP ゲートウェイに関するよくある質問