ハンズフリー同時通話
バイクツーリング、自転車ツーリングに最適な機種を探すには
バイクツーリング、自転車ツーリング、レーシングなど
バイクツーリング、自転車ツーリングなどに適した無線機の選び方
業務でバイクに乗って移動しながら、スタッフ同士で連絡を取り合いたいときには、通常のインカムだと不便でしょう。連絡を取るたびに停車しなければならないため、業務効率があまりよくありません。
そこで、バイク用インカムというのがあります。バイク用インカムなら、バイクに乗車しながらでも安全に相手と連絡を取り合うことが可能です。
ただ、バイク用インカムにも様々な種類があります。はじめ使う人にとっては、選び方も使い方もよく分からない事が多いでしょう。
バイク用インカムとは
バイク用インカムとは、バイクに乗車して使用する事を想定して作られているインカムの事です。バイク用インカムを使用する際には、本体をヘルメットに装着します。スピーカーもマイクも、乗車前にヘルメットに固定した上で使用するため、使用中は完全にハンズフリーです。
またBluetoothで通信するのが通常のインカムとの大きな違いで、あらかじめ相手とペアリングしておきます。通常のインカムと違って、話す前にボタンを押すなどの操作も必要ありません。常に相手と接続された状態で、双方向の通信が可能です。
通話以外に音楽やラジオ、ナビの音声などを聞ける機能が備わっているバイク用インカムもあります。
マスツーリング用
マスツーリングは、集団で行うツーリングのことです。マスツーリング用のインカムは、2~10人程度で同時会話できるようになっています。大人数でツーリングをする際には、先頭の人と最後尾の人との距離も長くなりがちなため、通話可能な距離も長いものが多いです。
マスツーリング用のバイク用インカムを購入する際には、同時通話可能な最大人数と通信可能な距離を確認しておきましょう。また、他のタイプのバイク用インカムと比べて、価格は高めです。
タンデム用
タンデムというのは2人乗りのことです。タンデム用はバイクで2人乗りしながら使用することを想定しています。2人同時通話ができますが、あまり複雑な機能は備わっていないものが多いです。
Bluetooth接続で使用するものが大半ですが、有線接続で使用するものもあります。有線接続だと、会話が途切れることがまずありませんが、ケーブルが邪魔になるのが難点です。
また、タンデム用だとBluetooth接続でも通話可能な距離が短めのものが多いです。そのため、2人乗りではなく2人で別々のバイクに乗ってツーリングをする場合には、マスツーリング用を使用しましょう。
ソロツーリング用
ソロツーリング用は1人で使用することを想定しているバイク用インカムです。ラジオやナビ機能などに特化しています。
また、事務所や店舗などにいる人と通話できるタイプのものもあります。
バイク用インカムは、通常のインカムとは使い方が異なります。いったん準備してしまえば、後はしゃべるだけで相手に聞こえますが、準備をするのが少し大変です。では、バイク用インカムの使い方について見ていきましょう。
取り付けプレートを付ける
取り付けプレートというのはバイク用インカム本体をはめ込むためのパーツです。ヘルメットにシールドを取り付けるための溝が左右に付いているので、そのうちの左型の溝の真下に取り付けましょう。左腕を曲げたときに自然に届く位置なので、操作しやすくなります。
もし腕が長かったり逆に短かったりして、自然に届かない場合には腕の長さに合わせて位置調整しましょう。
取り付け方法は、クリップ式と両面テープの2種類あります。クリップ式は挟むだけです。取り外しも簡単にできます。両面テープの場合にはいったん貼ると簡単に外せないため、位置調整などをしてから貼るようにしましょう。
スピーカーを取り付ける
スピーカーを取り付ける際には、ヘルメットの内装を取り外す必要があります。大半のヘルメットは、ボタンで内装が取り付けられているので、ボタンを外すだけです。
内装を取り外したら、スピーカーホールがないかどうか見てみましょう。スピーカーホールが付いている場合には、そこに取り付けます。ヘルメットを被ったときに、耳の位置に合うように調整しましょう。位置が上手く合っていないと、音が聞こえづらくなる可能性があります。
ヘルメットにスピーカーホールが付いていない場合には、あご紐の付け根の少し上に付けるとちょうどいいでしょう。
左右のスピーカーが線で繋がれている場合には、使用中に引っ張られることがないように注意が必要です。引っ張られると断線して片方が聞こえなくなってしまう可能性があります。センターパットと帽体の間に格納しておくと邪魔になりにくく、引っ張られることもないでしょう。
マイクを取り付ける
マイクを取り付ける際には、スポンジ袋を取り付けてから、マイクをその中に格納するという順番で行うとやりやすいです。
スポンジ袋はヘルメットの内側に取り付けますが、ベンチレーションやシールド開口部からあまり近くない位置を選びましょう。ベンチレーションやシールド開口部に近いと、呼吸音や風切り音をマイクが拾ってしまうためです。
スポンジ袋を取り付けたら、マイクをその中に格納しますが、表裏を間違えないように注意しましょう。表裏が逆になっていると、声を拾いづらくなってしまいます。
配線を繋ぐ
マイクとスピーカーをヘルメットに取り付けたら、次は配線です。スピーカーの方に配線を接続してから、マイク側を接続しましょう。繋いだ後の配線をそのままにしておくと邪魔になるので、チークパットの裏側に格納するとちょうど良くなります。
ヘルメットを被ってみて、干渉する箇所や配線がはみ出している箇所がないかどうかチェックしてみましょう。
相手とペアリングする
最後に相手とペアリングしてみましょう。少し離れた場所で実際に声を出してしゃべってみて、相手に聞こえるかどうかチェックします。問題なく通信できるようであれば、出発しましょう。
バイク用インカムは主に次のようなシーンで活用されています。
デリバリー
ピザやお弁当などのデリバリーサービスでは、バイクを使用していることが多いです。スタッフ同士で連絡を取ったり、状況報告をしたりする際にバイク用インカムが使用されていることがあります。走行しながらコミュニケーションを取れるので、業務を効率良く行えるでしょう。
ツーリングイベント
ツーリングイベントの際には、バイクに乗って走行しながらコミュニケーションを取り合うことが多いです。そのため、バイク用インカムが使用されます。
ツーリングイベントに参加する人だけでなく、スタッフもバイクに乗って移動する場合には、バイク用インカムが必要です。
バイク用インカムを選ぶ際には、次のようなポイントをチェックしておきましょう。
通信可能な距離
ツーリングでは、お互いに距離が離れてしまうことも多いです。特に人数が多いマスツーリングだと、先頭と最後尾の距離が100~200メートルくらいになってしまうこともあるでしょう。間に車や建物などの障害物が入る可能性もあります。
そのため、大人数のマスツーリングなら通信可能な距離が200メートル以上のものを選ぶのが望ましいです。2~3人程度でのツーリングならもう少し短めでも問題ないでしょう。
また、高速道路を走行する場合には、車間距離を広く取ることから、先頭と最後尾で距離がさらに開く可能性があります。そのため、1キロ程度の距離でも通信できる機種が望ましいでしょう。
連続使用時間
通常の用途なら8時間以上連続で使える機種であれば困ることはほぼありません。12時間程度連続で使用できる機種なら、朝から晩までバイクに乗る場合でもほぼ対応できます。
防水防塵性能
バイク用インカムは過酷な環境に晒されることも多いです。バイクに乗っている最中に雨が降ってくれば濡れるでしょう。晴れている日でも、砂埃がかかることがよくあります。
そのため、防水防塵性能が重要です。生活防水くらいであれば、たいていの機種で対応しています。JIS規格を満たしている機種なら「IP6」「IP7」「IPX7」のような表記があるためチェックしておきましょう。
同時通話人数
同時通話人数をチェックし、使用する人数に対応している機種を選びましょう。同時通話人数が多い機種だと10人程度まで対応しています。
スマホとの連携の可否
専用のスマホアプリがあり、スマホを通じて操作できるタイプの機種もあります。バイク用インカム本体で操作するよりも簡単に扱えることも多いです。
iPhoneとAndroidの一方のみに対応している場合もあるため、対応OSもチェックしておきましょう。
バイク用インカムを用意する際に、購入する以外にレンタルを利用する方法もあります。購入する場合には、まとまった金額の費用がかかりますが、レンタルなら導入コストを抑えられるのが大きなメリットです。
また、バイク用インカムを購入した場合には、合わない機種を選んでしまった場合のリスクが大きいです。今後も合わない機種を使い続けなければなりません。その点、レンタルなら毎回機種を選べるため、機種選びで失敗しても合わない機種を使うのはそのときだけです。
用途や環境が変わった場合でも、最適な機種を選べます。使用した後は返却するだけであるため、メンテナンスをする必要もありません。
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